「大学生になったら、たくさん遊べるんだから大学受験がんばれ!」
そう声をかけられたことのある方、多いのではないでしょうか?
わたしもその中の一人です。
でも、現実は違いました。
工学部ってなんでこんなに忙しいんだーーー!!!
もちろん、学ぶために大学に通っているのだけれども。
文系の同級生の大学生活と比べて、その忙しさ加減に悲しくなったこともあります。
(もちろん、わたしの要領が悪かったせいもあると思っています。)
特に、工学部志望の高校生のみなさんには、予習として知っておいてほしい内容です。
※機械工学科出身のわたしの経験に基づきます
女の子はこちらも見てね♩

工学部で大変だったこと5つ
毎週の実験&レポート
毎週レポートくらい、他の学部でもよくある話…なのかもしれません。
ただ、工学部のレポートは一味違います。
まず、週に1回、2~3時間をかけて実験を行います。
そして、その結果や考察、追加課題などをレポートにまとめます。
ざっと平均して20~30ページ。
これが毎週と、実験以外のレポートも2、3本。
さすがに多すぎなのでは???
レポート提出前日に徹夜をしたことも数知れず…。
提出したレポートがきちんと読まれていることを願うばかりです。
製図がエンドレス
わたしが学生時代もっとも辛かったもの、それが機械製図です。
手描き図面と、CAD図面、それぞれ作成します。
(CAD図面というのはPCのソフトで描く図面のことです。)
手描き図面は、A2サイズの部品図を4枚とA1サイズの組立図1枚だったかな?
使うシャープペンシルの芯の細さも3mm、5mm、7mm、と使い分けがあり、
さらに、実線や破線、一点鎖線などを組み合わせます。
失敗すると消しゴムで消さなくてはならず、
余計な部分を消してしまったり、製図の紙が破れそうになったり…。
紙が大きいので家で製図するときにも、それなりのスペースを確保しなければなりません。
フローリングには溝があるため、製図のために大きめの机を購入しました。
CAD図面も苦労はしましたが、やはり手描き図面のほうが、ストレスでしたね。
手描きの製図に関しては、徹夜をした回数が片手で足りるかどうか…
ちなみに会社に入ってから、手描きで図面を描いた経験はありません!!
高校数学よりも難しい数学
数学苦手なんです…。
理学部とは違って、機械工学科なら力学系の授業が多いだろう、と勝手に思っていました。
見事に裏切られました。
微分も積分もグレードアップ。
ベクトルだってグレードアップ。
インテグラルは1つで十分だよ…!!
と、ヒーヒー言いながら数学の単位をとりました。
終わらないプログラミング
わたしの学科では、C言語のプログラムの授業が必修でした。
これもなかなか、手強い…。
製図に比べたらなんてことはなかったのですが、
それでも完成させるまでに相当な時間がかかりました。
大変だったけれど、今そのプログラミング能力が自分に残っているかと聞かれると、
………Noです。
卒業研究・論文
最終にして、最大の関門、卒業研究。
結果が出るまで終われません。
わたしは夜な夜な研究室に入りびたり、実験をしていました。
入学する前のわたしの工学部のイメージは、「ものづくりをする学部」。
実際は学問をするところなので、「つくる」よりも「研究する」ほうがメインでした。
(全然知らなかった…)
そんなこんなで、必死に卒業論文を完成させて、年明けに卒論発表。
教授のハンコをもらって無事、卒業です。
工学部ってそんなに大変?
大変なことが多かった中、比較的ありがたかったのが英語の授業。
理系だからなのかわかりませんが、難しいことはほとんどなくて、
英語で自己紹介・道案内などの内容でした。
その他にも、機械工学科では、旋盤やフライス盤、ボール盤といった
工作機械使った工作実習もあり、実際の機械加工を学べたのは、楽しかったです。
建築学科の学生は、建築用の模型なんかを運んでいるところを見かけることもあり、
どの学科も大変なんだろうな、と感じていました。
大変、大変、と繰り返してしまいましたが、その分、学べることが多いのも事実。
在籍中に専門性をぐぐっと伸ばすことができます。
工学部で学んでいる内容は、専門職に就くには絶対に必要な内容です。
思ったより大変だったけれど、自分にとっては学ぶべき大切なこと。
そう思えば、努力して乗り越えることができるはずです!
(わたしは未だにプログラミングが苦手ですが……)
工学部と一括りにしても、本当に様々な分野があるので、
自分の気になった分野をとことん究めてみるのはいかがでしょうか。
工学部がどんなところなのか、少しでも参考になれば嬉しいです。