本日は2月13日、そう、「NISA(にいさ)」の日です。
というわけで、今まで悩まれることが多かったであろう、「一般NISA or つみたてNISA 問題」について考えていこうと思います。
そもそもつみたてNISAって?と気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

つみたてNISAを始めるならSBI証券↓
一般NISAとつみたてNISAを表で比較!
まず前提として、一般NISA・つみたてNISAは、その1年間はどちらか片方しか利用できません。
1年ごとに切り替えることは可能ですが、年の途中で切り替えることはできないので注意が必要です。
では早速、表で比較をしていきましょう。
こちらは金融庁のホームページに載っているNISAについてまとめた表です。

細かく見ていきましょう。
年間非課税枠と非課税保有期間
年間非課税枠とは文字通り、その1年間に非課税で運用できる上限額のこと。
非課税保有期間とは、その非課税枠で運用している商品を非課税のまま保有できる期間のことです。
一般NISAでは、年間120万円の非課税枠を5年間非課税で保有することができ、つみたてNISAでは、年間40万円の非課税枠を20年間非課税で保有することができます。
投資可能商品
一般NISAとつみたてNISAでは、投資することができる商品に違いがあります。
表にあるとおり、一般NISAでは、上場株式・ETF・REITなどが対象であるのに対し、つみたてNISAでは金融庁に届出を行った投資信託のみが対象となります。
「自分が投資したい商品がどちらに含まれるのか」というところも、一般NISA/つみたてNISAを選ぶ上での基準になりそうですね。
買付方法
買付方法はどのように商品を購入していくかの方法です。
つみたてNISAは、その名の通り、積み立て投資であるのに対し、一般NISAは、積み立て・まとめて買付のどちらでも可能です。
積み立て投資というのは、一定周期で一定額を購入していくという投資方法です。
制度終了時期
残念ながら、NISA、一般NISAともに恒久的な制度ではなく、制度終了のタイミングが決まっています。
一般NISAは2023年まで、つみたてNISAは2042年までです。
期限があるからこそ、早めにはじめる方が、節税効果は高くなりやすいです。
一般NISAの制度が終了したらどうなるの?
一般NISAが2023年で終了したあとは、
- つみたてNISA
- 新しいNISA
のどちらかに移行することができます。

新しいNISAとは
新NISAは表にあるとおり、一般NISAに代わり、2024年から開始されるNISA。
年間非課税枠は最大102万円、非課税保有期間は5年間です。
つみたてNISAと同様方式の1階部分と、一般NISAと同様の2階部分にわかれた2階建て構造となっています。
気をつけたいのは、新しいNISAの制度自体は2028年まで、と決まっていること。
延長される可能性はありますが、現時点では5年間のみの制度というわけです。
一般NISAとつみたてNISA、どちらがお得?
ここでは、年間非課税枠と非課税保有期間を総算して、
どちらのほうが非課税で運用できる額が多いか(お得か)という検証をしていきます。
ただし、計算が複雑になるので一部簡略化し、「年初にまとめてその年の上限額分を購入した」と仮定して算出しています。
運用開始年による、お得さの比較
こちらのグラフは、運用開始年と非課税で運用できる最大額の関係性を表したものです。

それぞれ、制度の上限額を制度の期限年まで運用した場合の比較です。
つみたてNISAを2042年の制度満了まで満額の年40万円で積み立てていく場合は、一般NISAを経由するよりも合計で非課税で運用できる額が必ず大きくなります。
2022年に始める場合をシミュレーション!
そうは言っても、2042年までずっと積み立て続けられるかわからないし、途中でやめる可能性だってある…と思われる方もいらっしゃると思います。
2022年に制度利用開始した場合、運用年数によってお得なのはどちらか?ということについて見ていきます。
こちらのグラフは、2022年からの運用年数と非課税で運用できる最大額の関係性を表したものです。

満額で投資を行うと仮定した場合、運用年数が15年までは、一般NISAのほうがお得、
運用年数16年以上であれば、つみたてNISAのほうがお得ということになります。
新NISAを経由する場合は?
ここまで、「つみたてNISAのみを利用する場合」と「一般NISAからつみたてNISAに切り替える場合」で比較してきました。
ですが、2022年に開始すると、2024~2028年は新NISAも利用することができます。
というわけで、途中で新NISAを5年間利用する場合もグラフにまとめてみました。
運用開始年と非課税で運用できる最大額の関係性

2022年からの運用年数と非課税で運用できる最大額の関係性

運用年数が15年までであれば、一般NISA→新NISA→つみたてNISA
運用年数が16年~19年であれば、つみたてNISA→新NISA→つみたてNISA
運用年数19年以上であれば、つみたてNISAのみがお得です。
注意するべきポイント
ここまで、「どちらを選択するとお得か」という話をしてきましたが、ここでいう「お得」は、あくまで「非課税で運用できる最大額がより大きい」という意味合いです。
必ずしも「非課税の恩恵を受けられる額が大きい」という意味合いではありません。
2042年まで全く同じ利回りの商品を運用した場合は、この2つが一致しますが、投資の商品が全く同じ利回りを何年間も続けることは、ほぼあり得ません。
たとえば一般NISAで購入した商品が、つみたてNISAで積み立てている商品の数十倍の利益を出した場合、非課税によって守られる金額は、一般NISAのほうが大きくなる可能性があります。
投資をするにあたっては、その商品の構成や特性によっても値動きは変わってきます。
一般NISAとつみたてNISA、結局どちらを選ぶべき??
ここまで、一般NISAとつみたてNISAの比較をしてきましたが、
結局、どちらを選ぶべきなのでしょうか?
わたし個人の見解としては、
- 年間に拠出できる金額が40万円以下なら、つみたてNISA
- 40万円以上の場合は、投資したい商品によって一般NISAかつみたてNISAを選ぶ
- ただし、これ!という商品が決まっていないなら、つみたてNISA
が良いかなという感じです。
年間に拠出できる金額が40万円以下の場合は、非課税運用期間の長い、つみたてNISAのほうが断然お得です。
拠出金額40万円以上で、購入したい商品がつみたてNISAにない場合は、一般NISA。
そして、商品に強いこだわりがない場合は、つみたてNISAがいいと思います。
何はともあれ、まずは口座を用意して、制度を利用することが大事です!!
つみたてNISA口座の開設方法はこちらに簡単にまとめています↓

つみたてNISAを始めるならSBI証券↓
以上、参考にしてもらえると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
